デパートで迷子になったとき、公園でしらない人に声をかけられたとき、親戚のおじさんに体をさわられたとき・・・いったいどうしたらいいんだろう。
そのつど、親が教えてあげられればいいのだけど、
そんなにしょっちゅう言ってると受け止める方も重みがなくなるし、「人を見たら悪人と思え」みたいでいやな感じ。
親しみのあるきれいな水彩画で、すんなりと感情移入できる。語り口が子供への話しかけになっていて優しいし、場面によって、主人公が男の子や女の子に変わるのもいい。
あなたの体はあなただけのもの、誰も触る権利はない、というきっぱりした口調がたのもしい。
予防策だけでなく、「もしいやなことをされたからといって、自分が悪いわけじゃない、恥ずかしがることは何もないんだ」というところまでフォローされている。