我が家の上の娘もぬいぐるみが大好き。でも、新しいものが増えていく一方で、あまり使わなくなったものは押入れの中にしまわれています。そんなぬいぐるみたちを、たまには外に出して、お日様の下で干してあげなきゃな‥とこの絵本を読んで思いました。
この絵本の主人公のくまはずっとクララのお気に入りでした。出かける時も一緒、夜は同じベッドで眠ります。でもある日、くまは、すっかり古く、いたんでしまった鏡の中の自分の姿を見て、「クララはもうすぐぼくなんかいらなくなる」と思ってしまいます。
その後のくまの行動がとてもけなげで、いじらしく泣かせます。
他のぬいぐるみ達にもちょっと心無い言葉を言われたりして、とってもかわいそうなのですが‥‥
最後はくまのとびきりの笑顔が見られて一安心。
実話をもとにしている、とのこと。クララはとても素敵な女の子ですね。
ちょっと辛い事があった時、心が落ち込んでいる時、折にふれて開いてみたい絵本です。慰められ、癒され、そして元気が出る、不思議な魅力を感じます。