小さい時に「カラスのパンやさん」が好きだった私は、
図書館でパンの絵本を見かけると、つい手に取ってしまいます。
真面目においしいパンを作りつづけるぶたさん。
それを見守る屋根裏のねずみの夫婦。
出勤するぶたさんがテーブルにパンを残して行ってすぐ
ねずみの夫婦が屋根裏から降りてきたので、まさかこのねずみ達、
ぶたさんを誉めつつ、パンを盗む悪いねずみなの?!と
疑ってしまいましたが、
ちゃんとぶたさんが「お好きなだけどうぞ」というねずみさん
あてのメッセージを残していたのですね。
そして、ねずみさんの方も、お礼にジャムを置いて。
そんな善良なぶたさんを、偉そうに雇うブルドッグ店主。
真面目で腕があるぶたさんならいつか見返せるはず、と、つい
熱くなって応援してしまう読者を裏切ることなく、
晴れて自分の店を持てる日が。
うちの娘たちは、パン屋さんの看板が嫌〜なブルドッグ顔から
ぶたさんの顔に変わっていることに気付いて、
それを何よりも喜んでいました。
そしてぶたさんが店主となったお店では、ねずみの夫婦も
楽しそうにお手伝いしているのも発見し、またまた嬉しく
なりました。