約30年も前に作られた絵本が、
今もまだ販売されているって すごいことだと思います。
けれども長さんの作品には、「なるほど、これは残してゆかなくては・・・」
と納得してしまうほどの力がある。
この“ながいながいすべりだい”も、そのひとつです。
男の子が、山のてっぺんから ながいながい滑り台をひたすら滑ってゆく。
滑ってゆく途中で色んなものが見えたり、天候が変わったり・・・。
大きな事件は起きないけれども、なぜか何度でも読みたくなる。
手元に置いておきたくなる。
ちょっと曇っているところが、何だか妙に現実的。
まるで自分も一緒に滑っているような・・・そんな気持ちになります。