どうやって、知らないものどうしがともだちになっていくのだろう、と不思議に思いませんか。自分の子どもの頃を思い出そうとしても、よくわからないのです。
近くに住んでいたから?席が近くだから?帰る方向が一緒だから?同じクラブに入っているから?ともだちになるきっかけは、いろいろありそうです。
この『あのときすきになったよ』に出てくる女の子たちも、初めは理由もなくきらいで、ケンカもしていたのに、いろいろな出来事を通じて、いつのまにかお互いを思いやる関係になっていきます。不思議です。
飯野和好さんの描く二人の女の子の表情が、仲良くなるにつれて変わっていくのがよくわかります。思いっきり感情を表に出したときのキリッとした表情が格好いい。
それにしても、先生って、いつの時代でも子どもの言うことには耳をかさないものなのですね。