表紙を見て、なんて珍しい取り合わせの絵本だろうと思いました。ぶたと天使ですよ。
でも、読んで行くうちにどんどんぶたのイザベルに親近感が湧いてきました。無精者のところ、空想するのがすきなところ・・・欠点があるイザベルは、我ら普通の女の子やかつて女の子だった人々の代表のような気がして来て、応援したくなってくるのです。
また、絵がすてきでした。油絵の重厚感が美術館という舞台にぴったりで、微妙な色調が豚の御話にもかかわらず、ロマンチックな雰囲気を作り出していると思います。
それにしても、天使の男の子はイザベルのどこが好きになったのでしょうね。いちずに天使を思っているところかしら?飾り気のない性格でしょうか?
5歳の娘には、ちと難しかったようです。