『かいじゅうたちのいるところ』のモーリス・センダックさんの絵ということで、手に取りました。
やせっぽちのさえないオオカミが、通りを間違え、見知らぬ場所へ。
ブタのにおい立ち込める所にたどり着き、見上げると「白ブタのみずうみ」上演中の看板。
なんとか、劇場の中へ入れたオオカミは、バレエを鑑賞し…。
愉快愉快。バレエを鑑賞しつつ、ブタに飛びつくタイミングをねらっていたオオカミが、ストーリーに引き込まれ…。
お話が長いので、読み聞かせるのなら小学校低学年くらいからでしょうか。
一人で読むというのなら、ルビもふってありますし、それもよいかも。
うちの11歳は、「おおかみは、やっぱり食事にありつけな〜い。」と、ケラケラ。
見返しの踊るオオカミも、扉絵のバレエの本も、バレエのポスターも、新聞のバレエ論評記事も、読み終わって納得でした。
“訳者後書き”を読んで、かけがえのない友人ジェイムズ・マーシャルさん亡き後、残っていた文章に、モーリス・センダックさんが、7年後に絵をつけた作品だそうです。