大好きなセンダックの挿絵に惹かれて手に取りました。ブタとオオカミというのは絵本にもよくある組み合わせですが、題材がバレエというのが新鮮でユーモラスです。
痩せて腹をすかせたオオカミが知らない街角に迷い込みます。するとおいしそうな匂いがしてきました。これはブタの匂い!それは近くの劇場からしてきます。
チケットをうまく手に入れたオオカミはバレエを見ることに。ブタを丸呑みにしてやろうと機会をうかがっていたオオカミでしたが、演じられているバレエにどんどんはまっていきます。
「どうしても夜の部も見たい。でもブタも食べたい」と葛藤するオオカミの姿がなんともかわいらしい。オオカミの住むアパートの大家さんもなんだか気になる存在です。
子どもだけでなく、大人も絶対に楽しめ、かつバレエが見たくなこと必至です。