原題は『SWIN LAKE』(白ブタの湖)、
もちろん、『SWAN LAKE』(白鳥の湖)をもじっています。
『SWIN LAKE』はお話の中で出てくるバレエの演目なんですが、
これを『おいしそうなバレエ』と訳出したさくまゆみこさんに拍手!
次男は表紙を見るなり、「ほんまにおいしそうやわ!」と感嘆の声を上げました。
やせっぽちのさえないオオカミがおいしそうな匂いに誘われて辿り着いたのが
バレエ劇場。
ひょんなことでチケットを手に入れたオオカミは
おいしそうなブタを物色するのですが、
バレエに惹きこまれてしまって・・・。
お話の展開の意外性もさることながら、
オオカミの読んでいる新聞記事や部屋の細部の描写も要チェック!
バレエ・演劇に詳しい方ならうれしくなります。
「FAREWELL AKIRA KUROSAWA」なんて新聞記事が転がっているんですから。
次男はバレエに夢中になったオオカミがなけなしのお金をはたいて
もう一回チケットをゲットするところに感服した様子。
また、迷って劇場にやってきたのに、どうやって家に辿り着いたのか??
と鋭い指摘。
その他にもユーモアセンスたっぷりです。
どうぞ隅々までお楽しみください。