文章をジェイムス・マーシャル、絵をモーリス・センダックによる絵本です。
二人がとても仲の良い友達で、一緒に芝居やオペラを見にいっていたそうなので、この絵本の克明な描写が頷けるというものです。
お話は、オオカミがブタを食しようとブタのバレエを見に行ったら、逆にバレエの魅力に取り付かれて、最後には自分まで飛び入りで踊ってしまうというもの。
子供は絵に馴染めないようで飽きてしまったのですが、私は何度か読み返す内に、絵に隠された遊びが分かってくるにつれて、この絵に引き込まれてしまいました。
SWAN LAKE(白鳥の湖)が、SWINE LAKE(豚の湖)とか、到る所に言葉の遊びがあります。
訳者のあとがきにあるとおり、翻訳の苦労が偲ばれます。
子供より、大人向けの絵本と言えるかも知れません。