きむらさんらしいなと思いました。
絵本なんだけど、短編のシネマを見るような雰囲気です。
この本は筋書きも一品ですが、絵に思わず見とれてしまいます。中表紙、土砂降りに荒れ狂う濁流にまず「おっ!」と引きつけられます。絵筆を振り回したような波のしぶき、切り絵かなと思わせる動物たち(きつね・うさぎ・カラス)それらの色のコントラストはすばらしく美しいです。カラスがやってくる夕暮れの場面と丸太橋がゆっくり回り始める場面が私は特に気に入っています。
5年生の息子の担任の先生二人と私で劇仕立てにして読んでみました。子どもたち、特に男子が一生懸命聞いてくれました。「あらし〜」よりドライなところがよかったのかな。