自分が子どものころに読んでみたいと思っていた絵本。
でも機会に恵まれず、自分に子どもができたら読んであげようと思っていた絵本。
敢えて下調べは一切せずに購入し、やっと手元にやってきたのは長女が2歳を過ぎてからでした。
最初に読んだとき、長女の反応はイマイチで、私の方も、色々な協会から選定されていることや、長年読んでみたいと思っていて期待が大きかったからか、そんなにいい絵本?というのが第一印象でした。
それから長女に選ばれることが少なかったこの絵本ですが、次女が3歳になった今、次女のお気に入り絵本になりました。
何度も読むようになって初めて気付いたのは、『月の形の変化』。
長女と読んでいた時は、かいじゅうたちはマックスの夢だったのね?と読み取っていたのですが、変化に気付くと、もしかしてマックスは本当に冒険してきたのかも?と少しの不思議を残して絵本を閉じるドキドキ感。
また、『絵の大きさの変化』も、何度も読んで気付いたことで、この変化があるからこそ、物語の抑揚を感じられるのだなと納得しました。
もちろん、小さな娘たちはそんな事は気付きもせずに、「このかいじゅうこわい!」とか、「マックスわるいこだね?!」などと言って楽しんでいますが、それもそれでこの絵本の楽しみ方。
何度も開いて読んで、何度もワクワクしてもらいたい。
そんなメッセージがあるように感じられます。長く愛されることに納得する絵本です。