とても素敵なお話しでした。
ゆうたがまだお母さんのお腹にいるときに
お母さんとお父さんが土手から拾ってきた一つのクルミが
長い年月をかけて大きな木になり、やがてくるみの実を付けるまでに。
ところが、ちょうどその頃にゆうたの家でも変化があって
くるみの木を切ることになったのです。
自分が生れたときからあるものがなくなってしまうことはとても
辛いことだけど・・・ゆうたはくるみの木の生命のつながりを
見付けることができ、あらたな命の誕生を待ち望むことを
くるみの木を通して感じることができました。
自然のなかでの命のつながり、とてもたくましいですね。
そして、壮大な力や優しさを感じます。
また、挿絵も版画なのかな?で描かれていて
細やかな表情がたっぷりで、暖かみがあり、
印象的で良かったです。