ごんぎつね。
親世代の私たちには懐かしい名作を、息子が幼稚園で借りてきて
ひさしぶりに読みました。
小学生のころに「ごんの気持ちはどう変わりましたか?」なんて
国語の問題で出た記憶がうっすらとあるのですが、
やはりストーリーの中できつねのごんと人間の兵十の気持ちの変化が
丁寧に描かれていると思いました。
いたずら好きのごんが、兵十のことを思いやりこっそり差し入れを
していくのですが、ごんではなく神様のしたことに思われていたときに
ちょっとつまらないと思ったりするところも、完全なる善人になりきれないごんに読む方も親近感をわかせる気がしますね。笑
そんなごんが最後まで兵十との理解を深められないまま、
兵十によって撃たれてしまうのはいっそう悲しくリアルです。
ただストーリーの終わり方が唐突で、ちょっと物足りなかったので
☆−1にしました。