絵本好き仲間が「ちょっとこれ読んでみて」と持ってきました。その場にいたメンバーが順番に読み、その反応は、読み終わると「う〜ん・・・」と語尾を濁すか、「このどんでん返し凄い!」とのけぞるかどちらかでした。一番最後に読んだ私は、皆の反応から結構衝撃的な結末なのだと充分に分かっていたので、結末にさほどのショックは受けなかったものの、オオカミ君以外の登場人物の描き方にかなり嫌悪感を覚えました。どうして顔がとてつもなく醜く見えてしまうほどに、皆、意地悪で性悪なのでしょう。オオカミはどのお話でも「ひどいヤツ」なので、その罰としてオオカミ君は皆からひどい扱いを受けるのでしょうか。
私としては、どんでん返しの奇抜さを買うよりも、登場人物の描き方の救いのなさに対する嫌悪感の方が強く、子どもに読み聞かせるところまでは至りませんでした。
ただ人によっては、このどんでん返しが面白い!或いは痛快だ!と感じることもあるかもしれませんので、一度読んでみる価値はあるかもしれません。そこで評価は少し甘く☆3つとしました。