バンポはやさしいワニ。
なのに、歯を掃除していてくれたお友達の千鳥を、うっかり飲み込んでしまいます。
なんとか千鳥を助けたいバンポは、オウムに言われたとおり、太陽に向かって口をあけ、じーっと動かずに千鳥が出てくるのを待つことにしました。
ところが、一生懸命頑張るバンポに、様々な邪魔が入ります。
くすぐられたり乗っかられたりはまだ笑ってみていられますが、銃を持った人間が近づいてくる場面では思わず緊張してしまいました。そして・・・。
友達を想うバンポの頑張りが心に沁みます。
長さんの絵はユーモラスですが、ストーリーはなかなかシリアス。
大人が読んでも読み応えのある絵本だと思いました。