8歳の息子と読みました。
花を作って売る貧しい男が、売れ残りの花を川へ流し、
おとひめさかからお礼にと、はなたれこぞうさまを授かります。
なんでも願いを聞いてくれるはなたれこぞうさま。
最初は謙虚だった男の願いも、
どんどん欲が出てきて、ついにはこぞうさまを追い出すほどに。
人間の原罪というか、
どんな人の心にも潜んでいるであろう人間の欲深さを
非常によく表現している昔話だと思います。
最初、貧しかったころの、
売れ残りの花を川に流していたころの
優しい気持ちをずっと持ち続けていれば、
こんなことにはならなかったのにね・・・。
息子と読んで、「欲張らないように気をつけないとね。」
なんて言ったりしてみたものの、
一番気をつけなければならないのは実は大人かもしれません。
いつも、初心と謙虚さと忘れずに。