数年前に友人に薦められて手にした絵本・・・
その時も感動しましたが、結局手元におきたくて、購入してしまった絵本です。
1年12ヶ月・・・自然の移り変わりにぴったりと合わせていけば、家族が生きていくための生産と労働がちゃんと無駄なくできる・・・
たとえば・・・とうさんが刈り取ったひつじの毛を、かあさんがつむいで織ったショール、娘が編んだてぶくろ・・・
とうさんが切り出しやねいたのたば むすこがナイフでけずって作った白樺のほうき・・・・
それらをすべて荷車に乗せて、とうさんが何日もかけて市場へ行き、それを売り、生活に必要な最低限のものを買って、帰ってきます。
といった具合に、家族みんなのそれぞれの役割で、家族の暮らしを支えあっている・・・そんな自然の営みと家族の営みが一体化した生き方をしていた時代があったんですね。
お金があれば、簡単に何でも買えるし、物があふれ、使い捨ての時代だけれど、本当の豊かさって、こういう暮らしのことをいうんじゃないかなって思います。