庭に雪だるまが立っていました。
暖かな家の中、窓から、外を見ていた、女の子のリーザは、雪だるまが寒そうに立っているのを見て、熱いお茶を飲ませてあげようと思いました。
お茶を飲ませてもらった雪だるまは、歩き出したのです。
温かいお茶を飲ませてもらって、雪だるまが動き出すなんて、なんて発想が面白いんでしょう。でも、雪だるまは、溶けてなくなってしまうのが運命だからと思っていたのですが、この雪だるまさん、ちょっと旅をするのです。
雪だるまの格好も、お国柄が出ています。そして、登場するものたちの表情がとっても豊かで、ユニークで、寒い冬の暗い時期ですが、心がとっても晴々してくる、夢のある素敵なお話でした。