ワカメみたいな草が絡みつき、薄汚れ、ちょっとニヤけた感じのヘラジカ。
図書館で初めて見たとき、実はあまり読もうとは思いませんでした。
でも、息子に「メチャクサって何?これ読んで!」と言われ、
読むことになりました。
主人公はメチャメチャクサイから「メチャクサ」という名のヘラジカ。
そんなメチャクサを食べてやろうと現れたオオカミは
あれこれと作戦を練り「食べてやるぞ!」と何度も挑戦するのですが・・・。
ちょっとコントみたいな展開に、息子はケラケラ。
だ・べ・で、だ・る・ど!で爆笑となりました。
小学生の息子は、最近一人読みが多くなっていましたが
この絵本は何度も読まされました。
嬉しいので、だ・べ・で、だ・る・ど!はつい大げさに読んでしまいます。
また、そうやって何度も読むうち、
作者は、
臭くても本人はちっとも困らず、
尊敬してくれるスカンクや、一緒にいてくれる小鳥がいて、
オオカミに食べられずに済むメチャクサを通して
良いこと・悪いことの価値観は、ひとそれぞれでいいんじゃない?
なんて想いをものすごーくデフォルメして描いたのかも?
とも思えてきました。
もちろん、息子がこんな不潔じゃ困りますけど!
盲導犬のくだりは「う〜ん???」でしたが
なんでもアリを楽しんじゃえばいいのかしら?
おうちでも、お話会でもいいから、
ぜひ誰かと一緒に読んで、一緒に笑って欲しい、楽しい絵本。
年長さん位から小学校低学年位におすすめです。