人のいい男が、妻子の留守中に
寒さに凍える鬼たちを家に招き入れ、一緒に酒盛りを始める。
帰宅した妻や子供達は、鬼の姿を見てビックリ!
これでは、たとえ福の神がやってきても逃げてしまい、
また貧乏暮らしが続くことになってしまう。
そこへ、たまたま通りかかった福の神が現れる。
楽しいことの大好きな福の神、ちょっと寄っていくことに。
ところが戸をあけた福の神は鬼の姿に逃げ出した。
逃げられたら貧乏暮らしだと、おかみさんは福の神につかまった。
おかみさんは福の神にもお酒を勧め、
寄った福の神は鬼たちと一緒に踊りだす。
おかみさんも子供達までも一緒になって踊りだした。
楽しい家族を気に入って、福の神は神棚にひょいと居座ることに。
そうして、その一家は幸せに暮らしたという お話です。
鬼や福の神に限らず、私たち人間だって
楽しいことのほうが好きに決まっていますよねっ。
笑う角には福来る、ってことですねっ♪
イラストも、日本のお話っぽい、イイ味を醸し出していると思います。
中川ひろたかさんのピーマン村シリーズの四季もいいけれど
内田 麟太郎さんの季節モノも味があって、おすすめです。