ちょんまげの立派さが偉さの基準、ということで、ここに出てくる男の人たちのちょんまげは、ものすごく芸術的です。
おまけに一番立派なとのさまのちょんまげは、長すぎていつも支え役のお侍がついてまわっています。
その他にも面白い描き込みがいっぱいあって、絵を見ているだけでも、とても楽しい絵本です。
最後の、人々の手のひらを返したような行動は、世の中の厳しさを説いているようで、可笑しいような、とのさまがかわいそうなような・・・。
とのさまは、この後どうなるのでしょう。
「おしまい」と書かれたページのとのさまの途方にくれた姿に、「おしまいって言われてもねぇ。」とその行く末を心配してしまいました。