ひみつをおしえてあげようか?
ぼくの部屋の机の下に、小さなおばけが住んでるの。
いつでも僕の味方。
学校でしかられると、はげましてくれる。
お母さんにお小言言われてべそかいていると、一緒に泣いてくれる。
不思議なおばけの魔法で、お古の自転車も新品のかっこいいのに早がわり。(僕しか見えないんだけど)
犬が欲しいな、と思ったら、出してくれる。(僕にしか見えないんだけど)
意地悪な友達がいても、おばけといっしょなら…
子どもの空想の世界が広がっています。
昔、本で読んだのですが、空想上のお友達を持っている子どもは、けっこういるのだそう。
大人になってしまうと、空想は結構気恥ずかしい物になるのですが、
子どものうちは、とっても楽しい魔法のようなものかもしれません。
ちなみに、うちの息子に聞いてみました。
この二点。
おばけの出してくれた犬は、本当にいるかしら?
このおばけ、本当にいると思う?
なるべく夢を壊さないように聞くのに苦労しました。
「いるかいないか」これ、この絵本の醍醐味のような気がしたので…ぜひ聞いてみたかったんです。
答えは…「この犬はいないと思う」
「でもおばけは本当にいると思う」
うちの息子は、年中さんです。
彼は、まだ半分夢の中。
でも、ぜひ、その微妙な立場をうんと楽しんで欲しいと思いました。
この絵本は、そんな子どもたちにぴったりだと思います。