内容的には3才の子には少し難しいかな、と思ったりもしたのですが、メルヘンチックな絵が素敵で、「絵本」の名の通り、絵を見てイメージを膨らませることを楽しむだけでもいいかな、と思って借りてみた本です。
寒がりで着膨れしたうさぎが、くまの楽器屋でたいこをたたいて目をつぶってみると、うさぎは春の野原にいる気分になって、心だけでなく体までほかほかしてくるという話。うさぎがたいこをたたいた後、娘にも目をつぶらせてからページをめくると、思わず、わあ!と声が出てしまうほどの風景。絵本ならではの醍醐味というか、視覚的美しさを楽しめました。
こんな書き方したら作家には申し訳ないかもしれないですが、この画家の絵のためにこのお話ができたのではないかというくらい、絵が素敵です。