母親が一心につくってくれた真っ白のシャバットドレス。
重い荷袋を背負う老人を助けて、後ろから押してあげたところを読みながら
その後のことを誰もが想像したでしょう。
でも当の本人は、気づかなかった。
子どものこころは、本当に無垢、真っ白そのものです。
お星さまでなく、お月さまがその汚れを洗ってくださる…
とても予想外でしたが、いい話です、銀色に光るドレス。
仏さまの肌や衣は、金色にひかるそうです。
遠い神さまに、ハンナは見守られているのでしょう。
アイタン画伯の姿勢に、とても感銘を受けました。
ストーリーに媚びず、自画に驕らず、見るものの想像力を
豊かに引き出す魔法の絵のようです。
良書に、感謝。