これから幼稚園に通う娘に読みました。
大の仲良し、オオカミとキツネが大げんか。「ごめんね」と言いたいのになかなか謝れない二人・・・。
オオカミもキツネも本当は早く早く謝りたくて、一緒にすぐに遊びたいのに、なかなか「ごめんね」のたった一言が出てこない、心の葛藤が上手く伝わってきました。
娘もどちらかというと、キツネよりオオカミタイプ。ゲームに負けるのも大嫌い。負ければオオカミのように悔しくて怒ります・・・。
これから集団生活に入れば、今まで思い通りになっていたこともそうではなくなって、オオカミみたいについ勢いで怒ってしまうことも増えるでしょう・・・。「ごめんね」ってたった一言だけど、なかなか難しい。大人は軽く「ごめんね」って言いがちですが、本当に悪かったなぁと思って言う「ごめんね」はなかなか勇気がいるものです。
このシリーズはキツネとオオカミのやりとりが愉快で面白さの中にも、きちんと大切な事が伝わってくるところが、子供も共感の持てる理由なのではないでしょうか。
長く付き合える絵本だと思います。