いろんなことを知っている子グマくん。
魚のとり方や雪の味、風がおかあさんのにおいを運んでくれること、おひさまやおつきさまのこともちゃんと知っています。
そんな子グマくんがおかあさんに質問・・・
「ゆきって どこからくるの?」
「ゆきはどうして しろいの?」
一生懸命答えてくれるおかあさんも素敵。
「ぼくが あおかったらどうする?」
「それでも、かあさんは ぼくのことすき?」
こんな質問に、優しく子グマをだっこしておかあさんは答えます。
「あたりまえでしょ」
「どうして?」
「あなたはあなただからよ」
ここまででもとってもいいお話なのですが、この後もいいんです!
「かあさんはあなたのことが だーいすき!」
「そうか!それなら、ぼくずっとまえから しってたよ!」
ぎゅーっとくっついて、本当に幸せそうな表情の母子です。
子どもが“おかあさん(おとうさん)は私のことが好き”って知っていることはとても大事なことですよね。
愛されている安心感がなければ、外の世界にとびだしていくことも、他人を思いやることもできないはず。
あらためてそう感じさせてくれた絵本です。
親が子どもを大好きな理由は人間も動物も同じですよね。
いい子だからとか優しいからとか・・・そんなことではなく、「あなたはあなただから」好きなのですね。
この本、何度か読んでやっと気づいたのですが、子グマくんの絵のところだけ手触りが違います。
これに気づいてから、娘と全部のページの子グマくんをなでなでしました。
最後に娘もなでなで・・・
この本を読めば、絶対に親子できゅーっとしたくなると思います。