僕が以前参加した豆まきで「ふくはうち おにもうち」と言っていたのを思い出しました。その時は不思議だなと思った程度でしたが、この絵本に出てくる愛嬌のあるオニならば家にも来て欲しいですね。
まだ息子はオニのことが怖いのか、オニの出てくる絵本はすすんでは持って来ませんが、この絵本は最後まで楽しそうに聞いていました。
絵本の中のじいさん ばあさんは慣れない豆まきで、つい言い間違えて「おにはうち ふくはそと」と言ってしまったから、追い出されて逃げ場に困っていた赤オニ青オニがしめたとばかりにやってきてしまいます。居座るかわりにオニ達が差し出したモノには笑えます。怖いと思ったオニともしだいに打ち解け、読み終わる頃には読む人にも、いつまでもオニに居て欲しいという気持ちが芽生える温かいお話しです。
節分の時期にはもちろんですが、背景がその日の食べ物にも事欠く頃のお話しということで、無事年を越せることに感謝するという意味で、年末の頃にお薦めしたい絵本です。