娘は、ちょうど1年生。ジェインが「もーも」(毛布)を卒業したのと同じ歳です。
1冊の本として、誕生から就学までの年月を追ってみると、本当にその間にはたくさんのことがあり、子どもは大きく大きく成長したんだなぁ、ということが実感として伝わってきます。
瞬く間の日々・・・赤ちゃんのころのジェインを見ながら、娘もこんなに小さかったのかなあ、と不思議な気持ちさえしてきます。
我が家にも、娘が生まれたときから、今日までずっと大事にいているピンクの掛け布団があります。長さ1メートルほどの小さな布団ですが、新生児のころには、娘の体の丸みでふくらんでいる部分はほんのわずかで、とてつもなく大きな布団をかぶせてあるように見えたことを今もはっきり覚えています。
それが今では足を丸めても包みきれないくらい! でも、ソファの上でひざ掛けにしたり、ぬいぐるみに掛けてあげたりしています。
この本を読んで、真っ先に「Jのおふとんも、いつかはぼろぼろになる?」と問いかけた娘の目から見る見るうちに涙が溢れ出し、「大きくなりたくない・・・」と、声を上げて泣きじゃくりました。
多感な成長期の真っ只中にいる娘・・・長く伸びた脚をくるんと曲げて、久々に横抱きにしてあげました。
大きくなるって、うれしくもあり、さみしくもあり・・・なんですね。そんな繊細な感情を大切に描き上げているこの作品がとても好きです。