「いちがんこく」って、一体何のこと?と、思って読み進めてゆくと、最後にやっと「一眼国」という感じが当てはまるということがわかります。これが、はじめから漢字で書いてあると、落ちがわかりすぎて、全然面白くなくなってしまうでしょう。
自分のように二つ目の人間が当たり前だと思ったら大間違い、ひょっとしたら、自分達は、少数派で、一つ目が当たり前の多数派なのかもしれないというちょっと考えさせられるお話。自分の価値観が、絶対ではなく、その価値観がわけもなく簡単に崩れ去ることもありうるのだという深いお話に、思わず、うーん、とうなりたくなりました。