小さいけれどとても賢いねずみ、ビアンカのお話です。
ビアンカはお父さんお母さんと一緒に、3匹の猫が暮らす家の地下室に住んでいます。ある日、出てはだめだといわれていた地下室をつい飛び出してしまいます。
おなかぺこぺこだった3匹の猫に見つかり、猫たちは「自分の獲物だ!」とケンカをはじめるのですが、ビアンカは冷静です。「あたしに一番面白い遊びを教えてくれたら、あたしを食べていいことにする。」3匹はそれぞれ、遊びを教えてあげますが、ビアンカはどうなるのでしょう!?
まともに戦ったら勝ち目はないこねずみが、機転をきかせてピンチを切り抜けます。イラストはあたたかみがあり、ビアンカに翻弄される猫たちの姿には、くすっと笑ってしまいますよ。ラストではすっかり猫たちと仲良くなったビアンカが見られて、なんだか嬉しくなります。
物事を真正面からばかり見ないで、ちょっと違う角度から見てみると、解決方法が見えて来るかも、という教えが隠されているのかな?と感じました。