絵とことばが、掛け合いでもしているかのように、ぐいぐい引っ張っていってくれます。
あけるな、あけてはいけない、あけるなと言ってるのに とたたみかけるドアを開けてみたら どこだ ここは?
場面展開に、目がはなせません。
とても不思議な世界が広がります。
最後は、見慣れたねぐらへ、無事たどり着いたのか? と思いきや、まるで足場が揺らがされるかのような、シュールなことになっていて…
最後の最後も、壁にかけられた絵が、距離感を奇妙に揺るがしにかかっているかのようで、面白い。
からくり屋敷か、お芝居の中に自分も紛れ込んだみたいで、とても魅かれた本です。