図書館で見つけました。私は佐藤さとるの作品のほとんどを文講談社庫で読みました。文庫は挿絵が村上勉だったので、佐藤さとるの世界といえば村上勉という認識なので、このコンビの本に出会えるのは嬉しいです。
えみちゃんに忘れられてしまったうさぎのぬいぐるみ。えみちゃんが近くにいるにも拘わらず気付いてもらえずかわいそうに思いました。
忘れ物に限らず使われなくなったおもちゃというのも、こんな寂しい気持ちなのかしら?と思うと切ないです。うさきを慰めるためにこおろぎが音楽会を開いてくれる優しさがいいです。
読んだ後「あーよかった」と思える結末なのがほっとします。小学校初級向きとありますが、親と一緒に読むのであれば5歳からOKだと思います。