私は「ぼくをさがしに」よりも、この「ビッグオー・・」のほうが好きです。
とても前向きで、元気が出ます。
20歳の頃、この絵本に出会った頃は、かけらを恋が成就しない自分に重ね、自分を励ましていました。
かけらが、転がりだすと、感動して、涙がこぼれました。
「わたし!!がんばれっ!!」
って感じで。今考えると、笑えます・・・
何かが足りないと思っている、「ぼくをさがしに」の「ぼく」なら、自分で転がっていて、許せるのですが、この本に出てくるかけらは、はじめ、
「誰かがやってきて どこかに連れて行ってはくれないかまっている」
という、ふとどきもの!
ビッグオーと出会い、自分で転がってみようと努力するのです。
そんな姿に、必ず共感するでしょう。
最後の、倉橋由美子さんの解説。とてもいいです。
男は、所詮スモールオーというのは、男の方には悪いですが、良くぞ言ってくれました。という気持ちになりました。
まあ、ひとつの解釈ですが・・・
私のとても大切な一冊です。