異類婚姻譚、狐女房譚と言うそうです。
読み聞かせの講習会等では、必ずと言っていいほど
話題になる本です。
片山健さんの絵は好きな方と嫌いな方がはっきり分かれるそうですが、
私はこの絵本の原画をみて圧倒されました。
きつねにょぼうがうっとりと見入り、不覚にもしっぽをだしてしまった椿の花の場面でした。
これはしっぽもつい出てしまうかも...
(私も出ていたかも...狐というより狸ですが、)
そして、先日参加したとある研修会で男性の講師の方が読み聞かせの実演してくださったのですが、
きつねにょうぼうが息子に歌って聞かせる場面では思わず涙がこぼれてしまいました。
母となった今、涙もろい私にはこの本はもう人前では読めないほど胸に迫る作品です。
そうした理由から我が子にはもちろん、学校でも読み聞かせしたことはありません。
すばらしい作品ではありますが、絶対に読めません。
虐待、ネグレクトの話題がつきない世相だからこそ取り上げられる機会も多い作品なのかも知れませんね。