タイの農村を背景に、お母さんが子供を寝かしつける優しさを描いた絵本。抑えた色合いの切り絵が、素朴でゆったりとした雰囲気をかもし出し、まさにお昼寝(あるいは就寝)前にぴったりの一冊と言えます。こういうゆっくりと流れる時間が感じられる絵本っていいですね。このイラストと語りには、村の風や気温、音、匂い……など五感を刺激するいろんな要素が集約されていて、ほっこり自然に浸りたい気持ちにさせられます。娘もそう感じてくれているのかな? 「読んで〜」とリクエストするよりは、一人で静かにページをめくる絵本になっています。
面白いところは、タイと日本の動物の鳴き声の違い。いろんな鳴き声や音を立てながら動物・虫たちがページごとに登場し、興味深い音を披露してくれます。これが耳に心地よいのです! あと、ページごとに登場する動物たちが最後に再登場……ということで、動物探しのかくれんぼ絵本にもなります。
わたしまで眠くなってきてしまうので、それだけリラックスしてしまうということですね。