種を越えた友情(?)を描くのがお得意の内田さんですが、この本ではタヌキとイタチと、人間が登場。威張っているタヌキが、風采のあがらないじいさんにかないません。
もくもくと荒れ地に水をやるじいさん。なにやら哲学的ですらあります。でも、なんと、育ったのは、植物ではなくて、動物。いえいえ、これがじいさんの最終目的ではなかった。じいさんのスケールの大きさにタヌキはとてもかないません。
最後の場面ではじいさんの「かっかっかっ」という笑い声が聞こえて来るような気がしました。じいさん、アッパレ!
内田麟太郎さんの絵本はいろんな方が絵を描いていますが、このむにゃむにゃシリーズに伊藤秀男さんの絵はピッタリだと思いました。