この絵本、まず、表紙の絵がなんとも魅力的で手に取りました。ベッドに風船がたくさんくくり付けられて、男の子を乗せたまま、ふわりふわりと青空を飛んでいるのです。なんてファンタステックなのでしょう。
ビルの興味は、どんなおもちゃよりも、空を飛ぶことでした。そこで、ある時一計を案じて、風船をたくさん集め、ベッドにくくり付け、その日は、寝ることにしたのですが・・・、なんと寝ている間に、家の屋根を突き破り、空に飛んでいってしまうというお話です。
とにかく絵が、きれいなのですが、特に、ビルが空を飛んでいる時の様々な景色が素晴らしいので、見ているだけで楽しめる絵本です。
誰でも、一度は、空を自由に飛んでみたいという夢をもつものだと思うのですが、そんな夢を絵本の中でビルがかなえてくれて、なんだ自分まで風船旅行をしたような気分を味わえます。