臨場感あふれるサーカスの場面や、サーカスで働く人の細かい生活までをとても丁寧に書いていて、読むだけでサーカスを体験した気分になります。文字が少ない分迫力のある絵で、絵は動かないはずなのに、その場面を絵から想像できてしまうのが、この作者のすごいところだと思います。
最初と最後の見開きって、結構何も書かれていない事が多いのですが、この絵本はまるまる使って書かれているので、ページを開いた瞬間からサーカスの世界に導いてくれます。
特に、弟は絵だけを読んでいるようで、ピエロやスタッフの細かい表情までよく見ています。それだけ、人物の描写も表情豊かに書かれています。
象が、夜中にこっそり町を歩いて来ているのを知ってとてもびっくりしました。