読み手が工夫すると盛り上がりますよ。
小さいくまと中くらいのくまと大きいくまが出てきます。小さいくまのところでは字が小さくなって、大きいくまのところでは字が大きくなっているから、小さい声出したり、大きい声出したりしながら読んであげると喜ぶんですよね。んで、登場人物の表情がいいんですよね。 くまなんか人間みたい。
でも、何と言ってもキャンディちゃんでしょう。 この子がまた何ともいえずすんごい悪〜い顔してるんですよ。 わが娘も最初のうちは、すきがあればキャンディの顔をパシッとやっってやりたいわっていう形相で思いっきり戦闘体制に入ってました。
キャンディは人?(くま)のいえに勝手に上がり込んで、とにかくやりたい放題するんです。なんの躊躇もなく、です。
最後は3びきのくまたちに見つかって、すたこらさっさのさ〜♪ってしちゃいました。
おしまい。 …? え? なに? これで終わりなの?って思う方もいるかも。 でもこれがいい!
徹底的に悪い子だから最後はやっぱりこうなりましたよってことが一切書かれていない。くまもピュアな心の持ち主のまま。 報復手段にもでないし。 ほっとしますね、こういう本。
要はこどもが自分で考えるという絵本だと思っています。
こんな悪い子はほうら、こんな目に会いましたよ、だからやらないのよっていうのがない。子どもは読んでもらいながらキャンディのしてることがいけないことって理解している
から、最後にキャンディがどうなったかが書いてなくても、そこの部分、つまり結末を自由に想像することができると思うんです。
それって大事なことだと思いませんか? 自分で考える。 想像力を大切にできる。
キャンディを生かすも殺すもその子次第! しかも年齢によってとかで結末が変化したりする子もいるんじゃないかな。
そんなところで意外に我が子の成長を実感できたりしたら親としては面白いかも。我が家の娘はその日のコンディションで結末がころころ変わりましたから楽しめました。
神様から罰を受ける日もあれば(これが今までで一番多く、しかも受ける罰が色々出てきて結構笑える)、引き返してくまにごめんなさいっていう日もある。 あーなるほどなって
思います。 お子さんと一緒にオリジナルの結末を作るのも楽しいかも。
意外にクリエイティブな結末を思い付いて脱帽なんてことも。我が子は将来は絵本作家?