でっかいおおぐま、ちゅうくらいのくま、ちいさなこぐまの3びきのくまの家に、キャンディという女の子が入り込んで・・・
とにかく、絵が個性的です。豪快で、クマがクマらしく、かわいいクマちゃんではありません。キャンディという女の子も、縦ロールにリボンつけて、お姫様チックな服を着ているのに、とんでもなくいたずらっ子の顔をしています。クマのベッドにもぐりこむのですが、そのベッドのキルティングの柄といったら!お話としては、キャンディがクマのいないすきにおかゆを食べちゃったり、いすを壊しちゃったりしたあげく、そのまま逃げていってしまうので、よく思わないお母さんもいるかもしれません。でも、決して後味の悪い話になっていないのは、やはりこの絵の豪快さにあるのかもしれません。本来の意味での「絵本」という意味を十分果たしている本だと思います。
大中小のクマのせりふの文字がそれぞれ大中小になっていて、読んであげるときに大げさに変えてあげると大喜びです。そのたび思うのですが、「中ぐらい」ということのなんて味気ないこと。何につけても「中ぐらい」の感覚でいる自分を思わず振り返ってしまったりして、余計な感慨にふけってしまいました(^_^;)