1年1組で、一番悪がきのくろさわ君。一方、おとなしくて、そんなくろさわ君に、時々振り回されてしまう気の弱いぼく。くろさわ君のやらかす事件をちょっと戸惑いながら見つめるぼくの視線で、物語は、進みます。
私が子供の頃にも、くろさわ君のように、平気でテストで0点をとりまくったり、すぐに友達と喧嘩をはじめたり、ちょっと強がったり、威張ったりする特別目立つ男の子が、クラスに一人はいたものです。
今度、小学校に入学する娘は、はじめは嫌そうに、そんな彼の姿を見ていたようですが、人一倍正直だったり、寂しがり屋だったりする、彼のユニークな発言に、クスクス笑い出しました。どうやらお母さんが、いないような節があります。でも、いつも彼は、元気一杯。学校には、いろんな性格の友達がいるから、毎日エキサイティングで楽しいのですよね。
くろさわ君は、憎みきれないワルなのです。