チロル民話ということで、妖精ゴブリンがでてくるふしぎなお話でした。
雪にとざされた貧しい家庭におとずれたクリスマス。さぞかし、寒々しく、さびしいクリスマスかと思ったら、ここに暮らす親子は、貧しくとも心だけはあたたかく豊かな人々でした。子どもたちを明るくしようと、ユーモアをたやさないお父さんの姿にも感動しました。
妖精ゴブリンは、子どもたちにいじわるめいた言葉を放ちますが、本当は、心のやさしい妖精なんですね。子どもたちにすてきなクリスマスをプレゼントするゴブリンは、読者の心にもあたたかいプレゼントをくれたような気がします。
文字が小さく、漢字もあるので、自分で読むなら、小学生以上でしょうか。小さい子にも読み聞かせてあげたい、心あたたまるクリスマスのお話です。