どんより家にこもって一日中着替えもしない「パジャまんま」で過ごしているクマネズミが主人公です。
なにもすることがない・だれとも約束していない・誰も会いに来てくれない・・・。
そんなクマネズミのもとに突然やってきた、一通の手紙。
この手紙で、クマネズミくんの生活は一変するのです!
そう、まるで世間から、世界中から見放されたような気分になることってありますよね。
一人ぼっち。誰も誘ってくれない。誰も・誰も・誰も。
家にこもってしまい、人との関わりのチャンスを自分から拒否しちゃっている。
でも、そんなかたくなになってしまった心を解きほぐすには、暖かい友人の言葉が一番なんですね。
たとえ、それが、だれなのかわからなくても・・・。
このお話では、その暖かい言葉が連鎖していきます。
それが、とっても素敵なんです。
こんな言葉をもらえたら、どんなに幸せな気分になるでしょうね。
友達の大切さ・・・なんて陳腐な言い方しか出来ませんが、読後感はとてもほんわかした気持ちです。
小学生くらいかな、友達関係が複雑になってきた年頃のお子さんに読んでもらったらいいだろうなぁ、なんて思いました。