未熟児で生まれたちえちゃん。下肢が不自由なままで大きくなった。
成長するということは厳しいことだ。人と違うということはつらいことだ。
ちえちゃんは悔しさと、甘えとを両手に学校に通う。
だけど、仲間はずれにされたと思った級友からいろいろな言葉をもらって、努力することを覚えた。(健常児だって同じだよ)
この絵本は、小学校を卒業したちえちゃんの羽ばたきの記である。
写真絵本であるからごまかしがない。
でも、ふんわりまとめられているけど本人は大変だろうな。
息子の通った小学校にも同じような子がいた。お母さんは大変だと思う。
それでも、その子は確実に成長している。
健常児に囲まれて、しっかり学んでいる。
ハンデは大きいかもしれないけれど、自分の特性だと思うしかない。
ハンデがあってもそれにつぶされてはいけない。
時折、障害者の明るさとたくましさに教わることの多い私である。
男の私が読むにはすこし難しい本ではありました。