静かな田舎に建てられた丈夫でちいさいおうち。
四季の移り変わり、自然の美しさを感じながらそこにずっと建っていたのですが、時が経つにつれ、周りの状況が変化していきます。
都市開発が決して悪いというわけではありません。
でもだんだん楽しみもなくなり、誰からも手入れしてもらえなくなっていくこの家を見ていると悲しくなってきました。
このままなくなってしまうのかと不安になりましたが、想像をいい意味で裏切り、この家は人間の優しさに救われます。
何だか読んでいる自分も救われた気がしました。
人間は生きていくために環境をどんどん変化させていきます。
でもそんな中でも時にはゆったりとした気持ちで自然を感じ、四季の移り変わりを楽しんでいけたら幸せなのではないかと思いました。