子供のころ読んでいた絵本。
とても懐かしく読みました。
丘の上の「ちいさいおうち」。
はじめは「ちいさいおうち」をとりまく情景が丁寧に描かれ、とてもやさしい時間が流れていきます。
お日さまの1日。
お月さまの1ヶ月。
春夏秋冬、1年の季節の流れ。
四季の移り変わりを楽しむことができる日本人として、とても心に情景が浮かぶ絵本です。
しかし・・・
ゆるやかな時の流れが、だんだん速くなり、のどかな田舎の丘が、だんだん切り開かれ、都会へと変化していきます。
車が走り、電車が走り、高層ビルに囲まれ・・・
「ちいさいおうち」の窮屈そうな様子が、痛いほど伝わってきます。
この本を通して、現代の開発行為がいけないことだ ってことが、子供によく伝わります。
季節の移り変わりを肌で感じること、星のまたたきをながめること。
何がたいせつなことなのか、小さな子供にも充分伝わります。
この絵本から、今深刻な問題となっている、地球温暖化の話まで勉強できるのではないでしょうか?
子供の頃、最後のおうちのお引越しのシーンがとても印象的で、自分の家も車に引かれ、いろんな場所へおうちごと移動できたらいいのになぁとあこがれていました。