小1の国語の授業で「じゃんけん」を扱っている関連で
読み聞かせボランティアで、この「じゃんけん」を読みました。
(娘の小学校では、月に一度、朝の15分間を頂いて
ボランティアのお母さん達が絵本を読み聞かせするのです)
主人公の男の子は じゃんけんが弱い。
それなのにお母さんは、いつもじゃんけんで物事を決める。
今日は絶対に負けられない。
だって、今日じゃんけんで貰える物は…
ぼくの大好きなイチゴのケーキだから♪
最初は遠くに小さく見えているケーキが
じゃんけんをするたびに少しずつ大きくなる。
自分のものになるかもしれない時が
着々と近づいてくる臨場感やドキドキ感がよく伝わってきて、いい。
結局、妹にじゃんけんで負けてケーキは妹のものになってしまう。
そのページの絵は 真っ黒い背景に砕け散ったケーキ、
主人公の「ガーン!」とショックな気持ちが大いに伝わってくる。
でも…
「おにいちゃん、どうぞ!」
優しい妹が分けてくれて至福の味わい♪
「そんなの、いらない!」と
突っぱねたい気持ちもあったけれど…
やっぱり大好きなケーキ、パクリと食べてしまう。
ビミョウな気持ちの変化が上手く表現されていて
「分かる、分かる!」と頷きながら読みました。
じゃんけんで決めるシーンでは、子供たちは
「どうなる?」という期待の目を向けて聞いてくれたり、
じゃんけんに負けてケーキが砕け散るシーンなどは
自分のことのように「あ〜あ…」と落胆したり、
主人公に自分を重ね合わせているのが伝わって面白かったです♪