年長息子は、自称虫博士。ちょっと前で、我が家のベランダは色々な虫が沢山いました。今は、冬越しさせてあげようと息子は、図鑑を見ながら頑張っています。
そして、虫の名前が付く絵本も色々と読んでいます。そんな時、大好きなクワガタ虫の名が付く、この絵本と出会いました。嬉しいことに「少年」とおまけ付き、楽しみにしながら読み始めました。
しかし、読み聞かせをはじめるにつれて、面白い内容の本でないことが分かりました。とても、真剣な内容のお話で、じっくり考えなくてはならず、軽いタッチ気分モードではなくなりました。
クワガタはよく喧嘩をします。足が1本なくなってしまったクワガタを見るのも珍しくありません。
それがお店で売られているか?私は見たことはありませんが、このお話では300円と言う札を付けられて、売っていました。少年は、最後まで1匹にこだわっていました。
私もここまでは、よく分かりませんでした。
しかし、少年が義足を付けていたことを知った瞬間から、話は変わってきます。
少年の言うとおり、肩足1本でも他の人に負けている訳じゃない。クワガタだって、6本足が揃って3000円、1本欠けて300円はおかしい。
少年は、私たちに普段何気なく見失っていることを教えてくれたように感じます。
好きな生き物から、息子もこのことは教えられたと思います。
夜、帰宅した父親にこのお話をしていた息子。
私は、背中で聞いていました。