学校での読み聞かせで、高学年の男の子に喜んでもらえる絵本を選ぶのが大変ですが、
オールズバーグ作品は、どれもよさそうです。
この絵本は、本当に怖い!
SFの小説のようです。村上さんの訳も素晴らしい。
「アンネの日記」と同じように、船長の日誌が綴られていて、感情があまり書かれていないので、
その恐怖がより伝わってきます。
石が描かれていないところも、本当に不気味で恐ろしさが増します。
それを見つめる船員たちの表情といい、後に長く伸びた影といいぞっとします。
でも、最後の日誌の最後の文章で、ちょっと救われます。
怖いだけではないところがいいです。